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■携帯ゲーム市場


ドワンゴ新社長に就任した
夏野剛氏は手腕を発揮できる?

■iモード生みの親、夏野氏は8社の社外取締役だが――

 ニコニコ動画で一世を風靡し、スタジオジブリにも「プロデューサー見習い」として参画していた川上量生氏が2月13日、自ら創業したドワンゴの取締役を退き、親会社のカドカワ社長も辞任した。ドワンゴが昨年11月に鳴り物入りでリリースした位置情報ゲーム「テクテクテクテク」が大コケし、カドカワが大幅赤字に転落した責任をとった格好だが、事はこれで終わりとはいかないようだ。
 川上氏と同時にドワンゴ社長を辞任した荒木隆司氏の後任に、あのiモードの生みの親として知られる夏野剛氏(写真)が就いたのだ。「夏野氏は1度ニコニコ動画の黒字化に成功した実績があることから白羽の矢が立ったようだ」(関係者)というが、その夏野氏が社長就任直後に打ち出したのはドワンゴの大幅減資という劇薬だった。
「当社は、資本金の額を105億1630万2000円減少し1億円とすることにいたしました」
 2月25日付の「官報」に掲載されたドワンゴの「公告」だ。減資の決議は夏野氏が社長に就任したまさに2月13日。効力発行日は3月29日となっている。社長交代のタイミングに合わせて減資をぶつける奇襲作戦と言っていい。やり手の夏野氏の面目躍如か。
 さらに、夏野氏はドワンゴ再生の切り札とみられていた「テクテクテクテク」のサービス終了という荒療治にも踏み込んだ。「テクテクテクテク」は、スマートフォンの位置情報を使い、日本全国に出現するモンスターを倒しながら日本地図を塗りつぶしていくゲームで、「一生歩けるRPG」が売り文句だった。しかし、期待は大きく裏切られ、大幅な減損処理を余儀なくされた結果、「現在の課金規模では事業として成立せず、今回の決定になりました」(ドワンゴ中村光一プロデューサー)と弁明した。
 これらにより、ドワンゴの今期の通期連結業績予想の売上高は、期初予想に比べ10.45%減の2070億円、営業利益は同76.3%減の19億円、経常利益は同68.1%減の29億円、純利益は43億円の赤字に転落した。
 ドワンゴは携帯ゲームや着メロで急成長し、2006年から子会社の「ニワンゴ」で開始した「ニコニコ動画」が大ヒットした企業で、主力サービスのニコニコ動画の有料会員数は2016年に256万人まで拡大した。しかし、「動画が重すぎる」などユーザーの不満が噴出、有料会員数は2018年9月末に194万人まで減少している。

年間の社外取締役の
報酬額だけで5000万円超


 ドワンゴの再生は容易なことではなく夏野氏への期待は高まるばかりだが、その手腕発揮に不安を持つ関係者もいる。「夏野氏は日本で1番多い8社の社外取締役に就いている。他社の経営を監視する立場の社外取締役にこれほど多く就いていて、果たして自社の経営に十分な時間がさけるのか」(関係者)と危惧する声が聞かれるのだ。
 夏野氏はNTTドコモを退社後、セガサミー、ぴあ、トランスコスモス、SBIホールディングスなどの社外取締役を歴任。現在も日本オラクルなど名だたる企業の社外取締役を務めており、年間の社外取締役の報酬額は5000万円を超えるとみられている。もちろん日本一だ。だが、「社外取締役を務めるのは時間的な制約を含め4社が限界」(メガバンクの社外取締役)といわれる。多忙を極める夏野氏がドワンゴにどれだけコミットできるのか。
 携帯ゲーム市場における直近1年間のユーザーの消費総額は約1兆4000億円。1人当たり年間1万円以上を消費している格好だが、スマートフォン自体の普及はほぼ一巡し、今後の成長に陰りが見え始めている。「スマホゲームを手掛ける主要24社のうち75%は減益もしくは赤字に転落している」(ゲームアナリスト)という惨状だ。
 果たして夏野氏はドワンゴを再生できるか見ものだ。
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