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安倍首相は玉城沖縄県知事と握手しながら何を考えていたのか……


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安倍首相がやりたいのは?


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■巻頭リポート


安倍首相の「不遜」が招く政権崩壊?
「憲法」「沖縄」がアキレス腱になる事態

■「憲法論議」も「移民受け入れ」も「沖縄問題」も、安倍首相が本音の議論に加わらず、数を頼りに押し切っていく。「経済対策」や「規制改革」「公務員制度改革」もやる気がないのはなぜか――

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設を進めている政府は、12月14日に辺野古沿岸部へ土砂を投入し、海の埋め立てを始めた。玉城デニー沖縄県知事が前日に菅義偉官房長官や岩屋毅・防衛大臣に会い、土砂投入を取りやめて協議するよう申し入れたが、「無視」された形になった。
「安倍晋三首相からは、沖縄に寄り添う気持ちが感じられないんです」
 身内であるはずの自民党沖縄県連からもそんな声が上がる。

            ◇

沖縄県民の神経を逆なで

 自民党が押さえる圧倒的な議席を背景に、安倍首相の「不遜」さは日に日に目に余るものになっている。議会で賛成を得ているのだから、「民意」など無視してもよい、と言わんばかりだ。海に土砂を投入するテレビ画像を見ながら、沖縄の人の多くが唇を?んだ。
 国土面積の1%に満たない沖縄に、在日米軍基地の70%が集中している理不尽さがしばしば語られる。だが、沖縄県民の多くも、米軍基地の重要性を理解している。尖閣諸島を巡る中国海軍の動きや、北朝鮮の核ミサイルの脅威など、近隣諸国との緊張が高まる中で、地政学的な沖縄の重要性が増していることはわかる。だから、ただやみくもに基地撤廃を叫んでいるのは少数派だ。
 だが、この間、そんな沖縄県民の神経を逆なでする態度を安倍首相ら政権幹部はとり続けてきた、と、沖縄県人は言うのだ。
 2018年2月4日に行われた名護市長選挙では、自民、公明両党などが推薦した渡具知武豊氏が当選したが、それを受けて同市への「在日米軍再編交付金」の支給再開が決まった。
 この交付金は07年度に政府が名護市を交付対象に指定、08、09年度に合計計約18億円が交付された。しかし、10年に移設反対派の稲嶺進氏が市長に就任して以降、8年にわたって凍結してきた。政府は17年度分と18年度分として合計約30億円を交付することになった。まさしく、札束で横面を張り倒すようなやり方をしたのだ。
 今でも「沖縄は基地経済だ」と思っている本土の人たちも少なくない。「基地負担の見返りをできるだけ多くもらいたいからゴネている」と、そんな目で見ている人もいるだろう。だが、実際には沖縄経済の基地依存度は劇的に下がっている。中には基地依存度はもはや五%という試算もある。

沖縄の観光収入は軍関係の2倍

 今、沖縄は好景気に沸いている。台湾や中国、韓国などからの観光客が急増。いわゆるインバウンド需要が盛り上がっているのだ。こうした観光収入はもはや軍関係の収入の2倍以上に達しているとされる。基地の返還を受けてリゾートや商業施設に転換したほうが経済効果は大きいということが実証されている。
 にもかかわらず、安倍政権は「カネをもらっているのだから黙れ」と言わんばかりの対応だと沖縄県民は怒っているのだ。
 10月9日、那覇市で翁長雄志・前沖縄県知事の県民葬が営まれた。結局、安倍首相は弔問に訪れず、菅官房長官が弔辞を代読した。
「県民の気持ちに寄り添いながら沖縄の振興・発展に全力を尽くす」と読み上げたところ、参列者の間から、「嘘つき」「帰れ」といった怒号が飛び交った。とうてい安倍首相は沖縄県人の気持ちに寄り添っていない、と感じた人が多かったのだろう。
「沖縄の人たちはメンツを重んじます。東アジアの人たち共通の美徳でしょう。安倍首相はそれが分かっていません」と自民党の政治家は言う。名護市への交付金再開など、気位の高い沖縄人のメンツを丸潰れにするのに十分な行動だった。
 本来は県知事の交代を機に、安倍首相がひざ詰めで沖縄の基地の重要性を説き、辺野古への移設受け入れに頭を下げれば、打開の道が開けたかもしれなかった。だが、頭を下げに行ったのは玉城知事のほうだった。ところが、翌朝の土砂投入の強硬で、そのメンツを丸潰れにした。政府と沖縄県民の間には深い溝ができただろう。
 安倍首相が強権発動する「不遜」な態度をとることで、内閣支持率が揺らぐ結果になっている。
 朝日新聞が12月15・16日に実施した世論調査では、内閣支持率が40%に2ポイント低下、不支持率が7ポイント上昇して41%になり、「不支持」が「支持」をわずかながら上回った。
 同じ時期に毎日新聞が行った全国世論調査でも、内閣支持率は37%と4ポイント低下、不支持率は2ポイント状昇して40%となり、やはり支持と不支持が逆転した。共同通信の世論調査でも不支持が支持を上回った。
 各社が世論調査を実施したタイミングが辺野古への土砂投入の直後だったことも当然影響している。そうした安倍首相の「不遜」さに嫌悪感を持つ人たちが増えているように見える。
(以下、本誌をご覧ください)
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