ダミー
ダミー

ダミー
大きな議論となった安保法制が今…


ダミー


ダミー



購読のお申し込み

デジタル雑誌のお求めは
こちらよりどうぞ




こちらからも
お求めいただけます。



■巻頭リポート


「米朝戦争」勃発を想定する安倍内閣は
事態を拡大させない外交安保に重点

■米国べったりと批判され、野党が「戦争法案」と反発した集団的安全保障で現下の日本の抑止力が高まったことは否定できない。同時に、今こそ安倍政権の外交安保政策の真価が問われている――

 北朝鮮に対する米国の軍事行動は、もはや不可避になったという見方が広がっている。平昌(ピョンチャン)オリンピックに向けて北朝鮮選手の参加が固まるなど、「雪解けムード」が演出されているが、実際には「危機」が去ったわけではない。問題は、いつ米国が開戦に踏み切るか、そのきっかけは何かという点に移っている。

            ◇

韓国文政権は何よりも
雪解けムードを演出


「平昌で平和の水流が流れれば、これを強固なスキームに定着させる。北韓(北朝鮮)の核問題解決と平和定着のために、より多くの対話と協力を引き出していく」
 韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は1月10日の年頭の記者会見で、平昌オリンピックをきっかけに北朝鮮との対話を促進していく姿勢を強調。その上で、朝鮮半島の非核化が「平和に向けた過程であり、目標だ」とした。さらに「非核化こそ私たちが決して譲れない基本的な立場だ」と強調した。
 これに対して、北朝鮮の朝鮮中央放送は「和解局面に冷や水を浴びせる穏当ならぬ妄言」だと猛烈に反発、非難した。北朝鮮としては、核ミサイル開発と配備の方針を撤回しない姿勢を明確にしたわけだ。
 北朝鮮に融和的とみられている文政権は、何とか北朝鮮から譲歩の姿勢を引き出し、米朝関係改善のきっかけを作ろうと模索している。もちろん平昌オリンピックを無事に終えなければ、韓国の国際社会でのメンツが丸潰れになる、という問題もある。だが、それ以上に、米国が本気で怒って北朝鮮を攻撃すれば、間違いなく韓国が膨大な被害を受けるという恐怖心がある。
 何せ北緯38度線の南北国境から首都ソウルまではわずか40キロメートル。ここに数千門と言われるロケット砲や大砲がソウルに照準を当てて配備されている。米国がひとたび北朝鮮を攻撃すれば、これらのロケット砲が一斉に火を噴く可能性が高い。そうなれば、ソウルで何十万人の死傷者が出るか想像もつかない。文政権からすれば、雪解けムードを演出することが何よりも重要なわけだ。
 そんな韓国の思いをよそに、米国側は着々と軍事行動の準備を進めている、というのが日本政府中枢の見方だ。

想定される「開戦」は
最後通牒後の5月


 では、「いつ」なのか。
 平昌オリンピックが開かれる2月の開戦は、よほどのことがない限りありえない。多数の外国人観光客が韓国を訪れている中で火蓋を切れば、国際的な非難は免れない。北朝鮮からしても、大陸間弾道ミサイルの発射など挑発的な軍事行動もできない。そんなことをすれば、国際的な孤立が決定的になってしまう。
 例年、韓米合同軍事演習が2月末から3月初めに始まり、50〜60日間にわたって実施される。韓国は米国にオリンピックが開かれる2月9日から25日と、パラリンピックが開かれる3月9日から18日を避け、3月下旬からの開始を提案しているとされる。
 軍事演習は米空母なども参加し、大規模に行われるが、そのタイミングで北朝鮮が挑発行動に出る可能性も低いとみられる。何といっても目の前に大軍が展開している中では、さすがに北朝鮮も踏み切れないとみられるわけだ。つまり、軍事演習が展開される3月から4月も、米国の対北朝鮮軍事行動はない、ということになる。
 もっとも、4月は毎年緊張が高まる。というのも金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の祖父で建国者の金日成(キムイルソン)主席の誕生日が4月15日で、その前後には国威を発揚するような行動を北朝鮮はとってきた。今年もそのタイミングで核実験やミサイル発射などを行う可能性は十分にある。ただし、その場合も米国の軍事攻撃を招くような「過激な」やり方はしないだろう、という見方が強い。目の前の大軍に一気に攻撃される引き金を自ら引くことはしない、というわけだ。
 可能性として高いのは、北朝鮮が四月に何らかの「実験」を行うのをきっかけに米国が「最後通牒」を突きつけ、即時の核開発停止を求め、それを北朝鮮が拒否することで、「開戦」するというもの。時期は五月ということになる。

安倍官邸で繰り返される
軍事シミュレーション


 ここで日本にとって問題になるのは、どんな形の「戦争」になるか、だ。
 潜伏していたオサマ・ビンラディンを米特殊部隊が急襲して抹殺したような極めて限定的な軍事行動ならば、日本にも韓国にも危害は及ばない。だが、金正恩の居場所を特定するのは極めて困難とされる。仮に居所が特定できても正規軍が守る敵地に乗り込んでいくのは難しい。
 そうなると、居所をめがけてピンポイントで爆撃ないしミサイル攻撃することになる。ただし、北朝鮮が反撃のロケット発射を行うことは避けられない。そのため、少なくとも同時に、核ミサイル基地などにも攻撃を行う必要がある。それでもロケット砲などの通常兵器が韓国に向けて火を噴く事態は避けられそうにない。
 安倍晋三首相官邸では、さまざまな可能性についてシミュレーションが繰り返されている、という。米国の攻撃に対して、日本にある米軍基地などに向けて、核ミサイルが発射される可能性は十分にあるとみているもよう。その場合、イージス艦や「PAC3」による迎撃は可能とみている。
(以下、本誌をご覧ください)
ダミー
ダミー
ダミー

(C)2018 株式会社エルネオス出版社. All rights reserved.
〒105-0003 東京都港区西新橋1-22-7 丸万7号館4F 
TEL.03-3507-0323 FAX.03-3507-0393 eMAIL: info@elneos.co.jp