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「奢り」が裏目に出て頼みの内閣支持率が急落し始めた


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院政を狙う麻生氏が担ぎたい岸田文雄外相


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■巻頭リポート


囁かれ始めた安倍1強「崩壊シナリオ」
「ポスト安倍」の政局が動き出した


■ちょっと前まで「1強」を誇っていた安倍体制が、加計学園問題や共謀罪の強行などの影響で、これまでにないほど追い込まれてしまった。政局が動き始めそうだ──

 盤石に見えた「安倍1強」体制が大きく揺らぎ始めた。森友学園問題が収束したかに見えた中で、安倍晋三首相の友人が理事長を務める加計学園が愛媛県今治市で獣医学部を新設するのに絡んで「首相の意向」が働いたのではないかという“疑惑”に火が付いた。野党が「共謀罪」だと抵抗した「テロ等準備罪」を新設する改正組織犯罪処罰法を参議院で、委員会採決抜きで成立させたことなどもあり、内閣支持率が急落。水面下ではポスト安倍をにらんだ動きも出始め、「安倍内閣崩壊シナリオ」が囁かれている。

              ◇

首相と官邸の失策で
内閣支持率が急落


 メディア各社の6月中旬以降の世論調査では安倍内閣の支持率が軒並み急落した。政権に批判的な毎日新聞の調査では、支持率が36%と前回比10ポイント減、不支持率が44%と9ポイント上昇したことで、支持率と不支持率が逆転した。朝日新聞の調査でも支持率が41%と5月の47%から急落。不支持が37%(5月は31%)に上昇した。また、共同通信の調査でも、支持率が44.9%と5月から10.5ポイントも急落、不支持は43.1%となった。
 政権寄りの読売新聞の調査では支持率は49%だったが、それでも前回と比べると12ポイントの大幅下落だった。
 支持率急落の背景には、安倍首相や官邸の明らかな「失策」があった。最大の失敗は、安倍首相が過剰ともいえる強硬な答弁をしたこと。森友学園問題では「私や妻が関係していたということになれば、まさにこれは、もう私は総理大臣も、そりゃもう間違いなく総理大臣も国会議員も辞めるということは、はっきりと申し上げておきたい」と発言。これがかえって野党を挑発することになった。
 加計学園問題でも、「彼(加計理事長)は私の友人ですよ、会食もゴルフもします。でも彼から私、頼まれたことありませんよ。もし働きかけて決めているのなら私、責任を取りますよ、当たり前じゃないですか」とまで首相は言い切った。首相が責任を取るとまで言ったテーマに野党が食らいつかないわけはない。だが、安倍首相はそこまで「強硬」にモノを言う必要はさらさらなかった。
 なぜ、言わなくてもよいことを安倍首相は口にしたのか。国会答弁で嫌な質問をされるとすぐに頭に血が上り、「売り言葉に買い言葉」となる安倍首相の性格ももちろんある。だが、高圧的ともいえる否定の言葉が口をついた背景には、政権が長期化して「1強」といわれる敵なし状態になった「奢り」があると見て間違いない。

安倍人気を崩すには
格好のネタだった


 いつもなら冷静沈着に火消し役を務める菅義偉官房長官も、加計学園問題では「失点」を重ねた。最大の間違いは、「総理の意向」「官邸の最高幹部が言っている」という文言が記載された文部科学省の「文書」をアタマから否定したこと。しかも「怪文書」とまで言い切った。民進党の大物議員の1人は「怪文書発言はわれわれにとって大きな攻めどころになった」と振り返る。
 前川喜平前文科事務次官がメディアに登場し、「文書」の存在を認めたことで、菅氏の発言の足下が一気に崩れ、再調査を文科省に指示せざるを得なくなる。結局、「文書」の存在が明らかになり、省内で次官らに説明するための職員のメモであったことが判明する。こうしたメモは霞が関ではしばしば作られるが、行政文書の範囲には通常入れない。しかし「怪文書」でないことは明らかだ。
 もう1つ、読売新聞が報じた前川前次官の出会い系バー通いなどについて、記者会見で個人の人格攻撃ともとれる発言を菅氏が繰り返したこと。前川氏は「行政が歪められた」などと公然と政権に反旗を翻したこともあるだろうが、官房長官が真正面から「対決」したことが、その後の文書の判明による「敗北」を招き、政権の大きな痛手にしたと見ていい。
 もともと、加計学園の問題は、安倍首相を贈収賄で立件できるレベルの話ではないことは、初めから民進党幹部もわかっていた。ただ、一方で、「盤石」と見えた安倍首相人気を足下から崩していくには格好のネタだった。森友学園では独特のキャラクターの理事長が登場、加計学園では直前まで文科省事務方トップだった前川氏が爆弾発言を繰り返した。お茶の間の関心を買うにはちょうどよい話題だったこともあり、テレビの情報系番組などでさんざん取り上げられることになった。
 もちろん、一般の視聴者は国家戦略特区などの具体的な政策は関心が薄く、「文書」があったかどうか、首相や官邸が「嘘をついた」かどうか、官邸が強権発動して前川氏を追い落とそうとしているといった下世話な話に終始した。結果、首相のイメージを大きく損なうことになった。
 蓮舫・民進党代表は安倍首相に対して「息をするように嘘を言う」とまでこき下ろした。こうした野党による「反安倍攻撃」がボディーブローのように効いたのも間違いない。
(以下、本誌をご覧ください)
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