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政治家としての胆力のすごさが自らに良い状況を作り出している小池都知事


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蓮舫民進党の行く末に影響する


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■巻頭リポート


都議選を経て小池新党で国政激震
民進党消滅へのカウントダウン


■小池百合子都知事が安倍晋三首相との親しさを演出、強調している。そこには両者の思惑がある。豊洲問題でフォローの風が吹き続ける小池都知事が国政を動かすことになる──

 2017年の政界の「台風の目」は間違いなく小池百合子東京都知事である。新年早々、「小池知事、都議選で40人規模を擁立へ」といったニュースが各種メディアに躍った。40人というのは都議選の選挙区42に匹敵する数。小池氏が立ち上げた政治塾「希望の塾」などから擁立する意向で、各選挙区で1人は「小池党」が占めるという目算だ。
             ◇

国家戦略特区で
アベノミクスに協力


 都議会議員選挙の選挙区は千代田区などでは定数1だが、大半は2人以上の「中選挙区」型。大田区や世田谷区などは定数8に及ぶ。人気絶大な小池氏が推せば、こうした選挙区で1人を当選させることは難しくないとみられる。その場合の草刈り場になるのは、現状だと自民党ということになる。
 定数127の都議会では、自民党が57人(離脱表明済みの3人を除く)と最大会派である。これに公明党の23人が加わることで、過半数を制していたが、小池知事の誕生で、公明党が自民党との連携を解消した。そのため現状では、自民党は過半数を持っていない。
 小池氏は自民党都連の承認を得ずに都知事選に立候補し、都連が推した増田寛也・元総務相を抑えて圧勝した。その後も議会を牛耳る「都議会のドン」と呼ばれる内田茂都議など自民党のベテラン議員らと対決する姿勢を強調した。
 一方で小池氏は、安倍晋三内閣とは良好な関係を構築することに初めから腐心していた。
 9月9日に首相官邸で開かれた政府の「国家戦略特別区域諮問会議」に小池氏自らが出席。安倍首相が規制改革の突破口と位置づける国家戦略特区に東京都として協力する姿勢を示した。アベノミクスについては構造改革が進まないという批判が強いだけに、安倍首相にとっては願ってもない援軍となった。
 その諮問会議のメンバーは10人。議長は安倍首相で麻生太郎副総理と地方創生・規制改革担当相に就いた山本幸三大臣、経済財政政策担当の石原伸晃大臣、菅義偉官房長官が政治家。これに民間人5人で構成される。
 石原氏は都知事選敗北の責任を取って辞任するまで自民党都連の会長だった。また、菅官房長官は都議選で増田氏を候補に推した中心人物とされる。そこへズカズカと乗り込んでいった小池氏の政治家としての胆力は大したものだ。
 小池知事は会議の冒頭で、会議に参加を許されたことに礼を言った後、「安倍総理、特によろしくお願いいたします」と微笑みかけたという。自民党の足元の都連とは対立しながら、自民党トップである安倍首相とは一気に良好な関係を築こうとしているのは明らかだった。
 国家戦略特区については、前任の舛添要一知事は冷淡な姿勢を取り続けてきた。中でもホームヘルパーなどに外国人の就業を認める「家事支援」分野については、神奈川県や大阪府が前向きに対応したにもかかわらず、東京都は拒否し続けてきた。安倍首相自らが舛添氏に電話をして依頼しても、舛添氏は冷淡に断ったとされる。安倍首相の得点になるようなことに協力したくなかったのだろうか。
 これを小池知事は180度転換させた。さらに、内閣府に置かれている区域会議の事務局について、「東京都にも事務局を担わせていただければ」と要望した。これは即座に実現し、東京都庁内に共同事務局が設置され、鈴木亘・学習院大学教授を事務局長に、双方の官僚が集まる事務局が動き出した。

小池新党と民進党の
連携は考えにくい


 小池氏はいたるところで安倍首相との蜜月を演出している。NHKテレビの情報番組にビデオ出演した小池氏が部屋に入って来る際には、安倍首相のポスターがバッチリ映り込むようになっていた。これも決して偶然ではない。
 都議会自民党は、都議会での知事の答弁に際して、事前に質問を提示しないなど対決姿勢を示した。これに十分な答弁ができなかった知事をヤジで攻撃する戦略を取ったが、これがまた完全な逆効果となった。自民党が姑息な手を使って小池知事を邪魔していると多くの視聴者に映ったのである。これは、小池氏のほうが役者が1枚も2枚も上手ということでもある。
 現状では、都議選に向けて自民党議員の一部はさらに「小池派」に転向する流れが強まりそうだ。長老議員の中には立候補を見送って引退する動きも見え始めている。都道府県議会の議員たちは「知事与党」でいてこそ有権者である地域住民の声を政策に反映させることができる。このため、多くの議員が今後も「知事与党」化していく流れになりそうだ。
 夏の都議会議員選挙を経た都議会の勢力図は、おそらく「小池新党」が第1党、公明党が「知事与党」となる。だが、それだけでは過半数に達しないため、どこかの政党と「組む」必要が出てくる。選択肢は民進党と組むか、自民党と組むか、になるだろう。
 その際、自民党が分裂するか、都議会自民党全体が小池派に転向するかはわからない。また、民進党も小池知事に猛烈な秋波を送ることになるだろうが、小池新党が民進党と早期に連携することになるとは考えにくい。民進党と連携すれば、小池知事と安倍首相との連携にひびが入ることになりかねない。そうした構図になることを小池氏は避けるに違いないからだ。
 つまり、都議会の構成は、自ずから国政に大きな影響を与えることになる。
(以下、本誌をご覧ください)
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